2017年9月号<魅力ある求人票の書き方>


売り手市場の中、人材確保が難しい状況が続いています。
人材不足解消策としては「中途採用の強化」がトップ回答に挙げられていますが、「必要な職種に応募してくる人が少ないこと」が最大の頭痛の種だと言います。
自社の企業風土にあった人材を採用するための第一ステップは、競合する多数の求人の中から、自社の求人に興味を持ってもらい、応募してもらうことです。
本号では、「魅力ある求人票の書き方」について特集しています。



解説編
1 求人状況と人材不足

・2016年の有効求人倍率は1.36倍
・2017年7月の有効求人倍率は1.51倍
・45%の企業で正社員が不足
・人材不足緩和策は「中途採用の強化」

2 求人の際の労働条件
・中途採用の最大の問題点は「応募者が少ないこと」
・求人の際の「職種・雇用形態・賃金・就業時間・残業・休日」を設定する上で役立つ世間水準データ


3 欲しい人材から選ばれる求人票の書き方
社会保険労務士、Office Heart Rock代表 野間信行氏)
・求人媒体の選定のヒント
・求職者がチェックしている求人項目
・求人票で充実させるべき3つのエリア
・他社がマネできない求人票の書き方

4 求人票記載条項の法的留意点
井上克樹法律事務所 弁護士 井上克樹氏)
・求人票に記載された条件と採用後の労働条件が異なる場合
・賃金額が異なるケース
・社会保険加入の有無が異なるケース
・勤務地が異なるケース



資料編
1 求人の実態

・転職者採用の問題点
・転職者の募集方法は「ハローワーク」がトップ
・転職者の処遇決定には「経験・能力・知識」を考慮
・人材不足指数が高いのは「運輸・郵便」「宿泊・飲食」など
・66%の企業で「人材不足が経営に影響」


2 求職の実態
・男性が前職を辞めた理由は「会社の将来に不安」がトップ
・女性が前職を辞めた理由は「労働条件(賃金以外)がよくない」がトップ
・転職活動方法は、男女ともに「ハローワーク」がトップ
・現在の勤め先を選んだ理由は「自分の技能・能力が活かせるから」「仕事の内容・職種に満足がいくから」など



判例編
1 転職者に対して新卒同年次採用者の平均給与を支給する雇用契約は成立していたか
2 求人票と異なる内容の雇用契約締結は詐欺か


連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第12回 働き方改革と賃金(4)