2021年9月号<社員教育のニューノーマル>


コロナ禍により、企業でも学校でも、人材育成が停滞しました。一ヵ所に集まり(密集)、活発に声を出し(密閉)、熱量を感じ交流し合う(密接)ような従来型の方式は、3密リスクが高いために、実施困難になったからです。

その代替方式として、OJT については、チャットやウェブ会議などのツールの活用、OFF-JT については、オンライン研修やe ラーニングの活用が進んできました。これらの方式には、「時間や場所の制約を受けない」「情報を共有しやすい」「移動や会場コストを抑えられる」といったメリットがあります。

その一方で、対面・集合研修ならではの「部下・受講者の当事者意識・参加意欲が高まる」「質問・実践演習などで上司・講師の目が行き届く」「上下間・参加者間の人間関係が広まる・深まる」といったメリットは、半減します。この点をいかに克服するかが、次の課題となるでしょう。

コロナ禍であっても、人材育成を止めるわけにはいきません。本号では、社員教育のニューノーマルの方向性について特集しています。




解説編

コロナ禍の社員教育に関するQ&A 

○コロナ禍での社員教育はどのように変わったか?
〇ツールを上手に活用できたか否かの差は?
〇オンライン教育のメリットは?
〇オンライン教育のハード面・ソフト面の課題は?
〇社員教育の最近の潮流は?
〇これからの社員教育の方法はどうなるか
〇ITネイティブではない中年以降世代への教育方法は?



資料編

1 企業の人材育成への取り組みの実態

○経営層が認識している内部的な課題
○人材マネジメントの課題
○部下マネジメント課題
○OFF-JTへの費用支出状況・支出額
○自己啓発支援への費用支出状況・支出額
○実施したOFF-JTの内容
○今後実施したいOFF-JTの内容
○計画的なOJTの実施状況
○能力開発や人材育成に関する問題



2 企業のコロナ禍の社員教育の実態

○コロナ禍の2020年に実施した研修テーマ
○コロナ禍前と比べた研修形式の実施頻度
○この1年間でオンライン研修を増やした企業割合
○オンライン集合研修のメリット・デメリット
○オンライン集合研修の前後に実施したこと



3 個人の能力開発への取り組みの実態

○自信のある能力・スキルの有無・内容
○向上したい能力・スキルの有無・内容
○OFF-JTの受講状況
○自己啓発への取り組み状況
○自己啓発の実施方法




判例編

社員教育をめぐるトラブル

○業務研修の授業料の返還請求
〇公募留学制度利用後の自己都合退職と留学費用返還請求
〇WEB学習の労働時間性



コロナストレス

連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第59回 コロナ危機と労働・雇用・賃金(16)