2023年5月号<福利厚生>


福利厚生とは、企業が従業員に提供する給与や賞与以外の報酬のことを指します。福利厚生のメリットとしては、@企業の社会的責任、A従業員の定着、B人材の確保、C従業員のモラール向上・健康維持増進・生産性向上、D企業のイメージアップ、E法人税の節税などが挙げられます。一方で、デメリットとしては、@総額人件費の増加、A管理コストの増加、B従業員の不公平感の発生リスクなどが挙げられます。

法定福利厚生(健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、労災保険料、子ども・子育て拠出金など)は義務ですが、法定外福利厚生(住宅・通勤、休暇・勤務時間、健康・医療、慶弔・災害、文化・レクリエーション、自己啓発・能力開発、育児・介護、職場環境、食事、財産形成などの各種支援)については、メリット・デメリットを検討した上で、導入・拡充や縮小・廃止を行う必要があります。

本号では、「福利厚生」を特集しています。





資料編

1 企業の福利厚生施策運用の実態

2 従業員の福利厚生施策利用の実態

3 企業の福利厚生費の実態





判例編

1 大学嘱託講師への夜間担当手当の不支給は違法か

2 派遣社員への通勤手当不支給は不合理か





コロナストレス

連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)

第79回 日本の賃金、アメリカの賃金(13)